移住するのにあたって、私が住んでいる離島は移住しやすさで言えば「とても移住しにくね」と長野に住んでいる友人に言われたことがあります。それは、なんと言っても病院事情が大きいようです。
この記事のもくじ
海士町には診療所がある
海士町には町立の診療所があり、二人の先生が海士町人口2400人を一手に引き受けてくれています。軽いものから重いものまで一手にです。それも最近知った話24時間対応してくれているようです。
時間外に行った話を聞いていたけれど、例えば、深夜酔っぱらってこけて頭を切ったけど、診療所に行って縫ってもらったとか。すぐ対応してくれるのだなと思っていたら、本当に24時間体制だったなんで。
もちろん事前に診療所に連絡する必要があるのですが、断られることがなさそうです。
ムカデにかまれたなんてことでも診察してくれるそうですが、みなさんのご苦労を思えば、なるべく時間内に行きたいものです。というか、時間内で行くだろう、普通と思いましたが…。
時間内なら平日8:30〜11:00 月・金のみ14:00〜15:00です。
短かっ!と思われるかもしれませんが、この合間に保育園や学校etcの検診をやったりしていると思うので、開いてないから休んでいる訳ではないみたいです。
病気や怪我は軽いものなら診療所で済みますが、手術室もないので処置しきれないものは処置できる所にまわされます。
隣の西ノ島(船で5〜15分)には入院施設がある病院があり、更にフェリーで1時間の大きな島には一通りそろっている総合病院があります。
あと、ドクターヘリがあるので緊急時は飛びます。
そう、私は診療所があるし、病院は重視してなかったので海士町に移住をした訳で、お世話になる回数を減らせれば減らせれる程、不便ではないです。
私が病院に行ったときのこと
私や娘(2歳10ヶ月)、あんまり病院にお世話にならないようにしてます。ちょっとした熱や風邪では行かないです。
それでもやっぱり、病院に行ったのが私の場合は、アトピー性皮膚炎の悪化と副鼻炎と足に包丁に落としたときです。
アトピーも軽度なら診療所で大丈夫。副鼻炎(いわゆる蓄膿)のときもレントゲンを撮って副鼻に溜まっているものを確認、薬をもらっておしまい。
足を切ってもさっさと縫ってくれました。皮膚は問題なしですが、どうも腱を切ったらしくて足の親指が反らなくなりました。二週間たちますが、今のところ草履やサンダルを自力で履けず手で補助が必要です。
これは悲しい。縫う前や縫った後に親指がこんなことできませんとアピールしたけれど、縫う方が優先されて、スルーされてました。
これは月に二回隣の島の病院に来島する整形外科に見てもらうしかないのかも…。
娘も、ちょっとした熱では行かせたくないのですが、インフルエンザが流行っているときなどは判定してもらわなければ、保育園に通わせられないのでしょうがなく行ったりしてます。
ごく最近では、おもちゃの指輪を食べてしまいました。2歳10ヶ月の娘。この歳になると赤ちゃんと違って食べられるものと食べられないものがわかっているから、大丈夫と思っていたのが、あまかったです。
おもちゃの指輪を口にいれて遊んでいたであろう娘、間違って飲んでしまったようです。これ本人報告で、みていた夫は隣で昼寝してたらしい。
急いで病院に行ったのですが、レントゲンにも写らず、対になっているおなじものを見せたらだいじょうぶでしょという様子見になっています。
いまだうんちに指輪の確認はできていませんが、翌日保育園での便をしたとき腹痛があって蒼白になっていたらしいので、そのとき出たのかもしれません。娘、元気です。
隣の島にある 隠岐島前病院に行かざるをえないとき
海士町から内航船(小さな船)で5分~15分で行ける、西ノ島に島前病院という総合病院があります。
私がその病院に行ったのは3件。
1件目
妊娠したとき。妊婦検査は近くはここでしか受けられません。
島後というフェリーで1時間の総合病院から定期的に産科のお医者さんが来島するので、そのときに検診が受けれます。
2週間に1回の頻度です。第一・第三の月曜日の午後という感じできまっているので、その時間帯にあわせて、内航船に乗っていると、妊婦さんになったのかしら?と疑われる、という七面倒臭いことになったりします。
詳しくはこちら
2件目
まさしく包丁を足に落として親指の動きが悪くなった際、海士町の診療所に行くことが不安だったため、島前病院行きました。
整形外科がある日に行ったほうがいいのかな?と思って島前病院に電話したところで、事務の人が対応してくれるのですが、先生に聞いてくれて、なるべく早く来た方がいいとなり、外科に行きました。
ちないに整形外科も、本土からお医者さんが来るパターン。頻度は月1回か、月2回かはちょっとおぼえてません。
結果、おそらく腱が切れているだろうということになり、紹介状を書いてもらって、本土の病院に行きました。
このとき、またまた難点は、島前病院の先生は外科だし専門だし、とても丁寧にみてくれていたけれど、県外から来た先生だったので、本土の病院の事情をしらず、腱の成形ができるのは日赤病院のようですと日赤に紹介状を書いてくれました。
が、、、海士の人に聞いたら、そういうのは玉造病院だろ!ということで、玉造病院に紹介状を書き直してもらう手間がありました。
はい、本土行き!
3件目
耳鼻科で行きました。半年以上鼻水がでるし、蓄膿のような鼻水ではなく水のような鼻水。
耳鼻科も同じで本土から先生が来ているパターン。月1回だったら本土の病院に行くのかな~と思っていたら、2週間に1回の頻度で助かった。
久しぶりにアレルギー反応のテストをしたり、アレルギーだろうと薬を処方してもらい、3カ月(月1回の頻度だったので3回)通って終わりました。
本土に行かざるをえないとき
今まで私が本土に行ったのは、妊娠でアトピーが悪化して全身に出てしまったとき。隣の島の妊婦検診のときに薬をもらったりしたのだけど全然効かない。
本土の松江出産予定の産院の先生に聞いたら、これは専門医に行った方がいいよ。といわれて、松江の皮膚科に行きました。ここはとてもよくて、いまだに年に一度ですが通っています。
娘の場合、出産してたいへんだったので、詳しくはこちら
出産1ヶ月検診で出産した島根医大に行き、半年後に1回、1年後に1回。それで終了にはなっています。
あとは、上で上げたように腱を切ったときに行きました。こちらは手術をすると大がかりになりすぎるから、そんな不便もないので、1度行って終了しました。
海士町診療所あるある話
海士町診療所のちまたの噂、あるある話です。このたぐいの話は噂が噂になり信憑性がうすれてくるので、直接本人から聞いた話では…。
子どもが手をなにかにはさみ酷い腫れと痛みだったけど、様子見になって、看護士さんから西ノ島の島前病院に行った方がいいですと言われて、行ったら骨折だった。
こどもが肘を強打してやっぱり診療所では様子見になったのだけど、心配で本土の病院に行ったら骨折していたなど。
そういった話は枚挙に暇がないのだけど、それでも診療所があって、常時先生がいるというのはよかったと思います。
たぶん離島によっては、先生は島にいなくて、他の島や本土から往診などの状況もあるのではないのかなと思うと、陸続きでいてもらえるのはありがたい。
そして、最近サイトがリニューアルしてとてもわかりやすくなりました。
海士町の診療所を夜間利用してしまった話
2022年8月10日追記
この投稿をしてから、時間外に診療所にお世話になることが数回あったため記録。
本当に島にお医者さんがいてよかったです。というのは、5歳の娘にやけどを負わせてしまいました。
うちのお風呂の蛇口は温度設定ができるようにしている。いつも40℃でお風呂を入れている。その日は娘がお風呂を入れてくれた。
娘、お風呂に入った途端、絶叫と大泣き。なんと設定温度がマックスのたぶん60℃ぐらいになってた。
娘はかけ湯もせずにはいったものだから、両足膝したやけど。
2月の寒いお風呂で冷水で30分ぐらい冷やしたもの、寝ようとしても痛い、痛いと泣き叫ぶ。
上のことからなるべく時間外に診療所に行くことを避けていたのだけど、どうしたらいいのかわからず、時間外につながる看護師さんが携帯している電話へ。
23時ぐらいになっていたのだけど、見てくれて、処置をしてくださいました。「朝にならないとわからないな」ということだったけど、痛み止めをもらえて、娘は泣きながらも寝ることができてよかったです。
そこから2週間ちょっと通ったのだけど、毎日、土日にも処置をしてくれました。本当に申し訳ない。ありがとうございます~と思いました。