他の離島に住んでいる方の記事に触発されて、なんだかまっとうに書いた離島の仕事事情はこちら。
そういえば、フリーで働くという選択肢でも生きていけるし、その環境=シェアオフィスが、意外と整っている海士町の事情も書いておこうと思いました。
この記事のもくじ
ほんとにフリーで働けるの?
海士町にも移住後フリーで働いている方が数名います。
前提としては前の仕事を持ってきて仕事ができるかどうか。そういう算段がないと、移住に踏み切れないと思います。
ちょうど島根県がITワーカー移住支援を行っていたタイミングで移住した方、デザイナーの◯氏と、ライター兼ディレクター兼デザイナーの△氏が知り合いです。
デザイナーの○氏は元の会社の仕事を持って来るつもりだったけど、海士町や隠岐の島町や松江の仕事でいっぱいいっぱいうれしい悲鳴のよう。
はじめは地域の手ぬぐいをリデザインする仕事や、小さなイベントのポスターなどでしたが、誰がやったの?○氏という会話からきっと仕事が広がったに違いない。
福祉関係の冊子やジオパークの季刊誌などおこなっています。
一方、ライター兼ディレクター兼デザイナーの△氏は、どちらかと言えば今までのつながりの仕事を遠隔でやっていてたびたび出張なども行っています。
もちろん地元の行政から依頼があった書籍を作ったりもしています。
おもしろいのが、どちらの方も最初はそんなに地方創生とか、地方復興とか興味がなかったところです。
いろいろなご縁で海士町に来てみて、人とかつながりとか環境とか、心地いいなと思ったのかなと思ってます。
そして実はシェアオフィスが充実している
なんというか、この2,400人しかいない海士町でシェアオフィス、それも無料なのが2〜3カ所あります。
もちろん光入ってます。Wi-Fiフリーです。ネット環境抜群です。
余談ですが、私は高知の山の中から離島に引っ越したときに、山の中の人から「島はなにもないし、不便でしょう。テレビ映るの?」みたいな笑い話をされました。
心の中で「いえいえ、ここまだADSLですよ。島は光が通ってよっぽど便利ですよ」と思ったものです。
なぜこんなにあるのかという経緯を言えば、上に述べた島根県がIT移住者に助成をしていた頃に、海士町も平行してシェアオフィスを用意しようとなったようです。
場所が先か、人が先かという感じで、人が来なければ場所は必要ないけれど、場所がなければ人がまず来ないしという考え方です。
経緯はこちらのグリーズの記事が詳しく書いてます。
金の代わりに特産品を送ります! 海士町×co-baが始めた、都市と地方の新しい経済関係性づくり