【島生活】調味料を変えたら劇的に料理が楽しくなってきた

最近料理が楽しくなってきた。

コンビニもスーパーもない島に住んでいる。5歳の娘と二人暮らし。娘のご飯を作らざるをえない状況だ。

過去にはこんな記事を書いていた私。

離島で生活するのって実際どうなの?スーパーあるの?と、興味をもたれることが多い。隠岐には4つの有人島があるので少し事情が変わってくる。 が...

なのに…料理が楽しいって。

この記事のもくじ

調味料を変えた

これが一番大きいと思う。

その昔、みそ汁にだしの素を入れ忘れたときに、えっ、なんか今日の味噌汁おいしいと思ったことがある。

1人暮らしのころから、普通に買う醤油があわないと思っていた。だからなのか腕が悪いのかわからないが煮物がうまくできない。

自分で作る酢の物もほんとにまずかった。腕がわるいせいもあるけれど…。どれも一般的なスーパーで売られている・よく見るようなものを買っていたはず。

そもそも、ちゃんと分量を量って作るということができない。家で料理を手伝っていなかったためまともに料理もできず、家の味なんて再現できず、一人暮らしをはじめた19歳から料理を始めたけれど、いまだに基礎とかまともに頭に入ってないまま、適当にやっている。

それが!調味料をかえただけで、作る人(腕が悪いの)はかわらないのに、煮物も酢の物もとてもおいしくなった(気がする)。これだけで俄然料理もやる気になってきた。

それも、そんなにこだわっていない。オイシックスで売っていた、添加物が入っていないものを、そのとき売られたもので、安めのものを買っただけ。でも、ほんとおいしい。

調味料を変えただけで、格段にできあがるものがおいしいいのだ。

調味料をかえるきっかけになったのこの方の影響。野菜を自分で作らないからどうしても無農薬の野菜は無理だけど、調味料だけでもいいものにしてみようと考えるきっかけになった。

詳しい記事が最近あがってました。

しょうゆ

これが私の口にあった。好みの問題だけどとてもおいしく感じる。マルチにいける。刺身でも煮物でもなんでも。

しょうゆに関しては、一般的に売られているものも添加物とかそんなに入ってないかもしれないから、製法かもしれない。

基本は、大豆・小麦・塩 だけでできてしまうようだ。アルコールとか入ってると嫌かも。

お酒も醸造アルコールが入っているとどれも同じ味に感じて、醸造アルコールが入ってないものを好んで飲むようになってしまった。

森田醤油 丸大豆しょうゆ

森田醤油はたまたま島根県の醤油だった。島根県の醤油では「井上古式しょうゆ」が有名で試してみたけれど、やっぱり森田醤油の方が好きだ。

特にこだわりなし。オイシックスで売っているだけ。どちらかと言えばそんなにいい塩ではないかもしれない…。

「赤穂のにがり塩」

だし

これで安定してきた。あんまり使わないけれど。余計なものが入ってないので安心して、そうめんのつゆなどでつかっている。

八方だし 香川 正金醤油

砂糖

喜界島粗糖 

もしくは、オイシックスで売ってる「徳之島産 国産さとうきび糖」

今年は野イチゴが豊作で、娘が通っている森のようちえんではじめて野イチゴをたくさん採って帰ってきた。

はじめてジャムにした。うまい。

でも、職場で作ったという野イチゴのジャムは、ここまでおいしいと思わなかったことに気づいたとき。あっ、砂糖が違う!

白い砂糖、たぶん作り方がよくない人工的な砂糖より、やっぱり自然の砂糖で作ったほうがおいしいと、気づかされるできことだった。

酢 

富士酢

この酢のおかげで、うちの食卓に酢の物がのるようになったよ。

それまで、まずくて絶対酢の物を作ってこなかった。

このおいいしい酢のおかげで、香川(実家)の郷土料理子アジの三杯も作って食べれるようになったよ~。小さいアジを焼いて三杯酢につけただけのもの。

三杯酢作って、余ったら砂糖も醤油もへんなの使ってないから、水にうすめて「飲むお酢」感覚で、飲んでしまっているよ。

みりん 

とくにこだわりなくこれにしている。みりんってそのまま飲むとおいしくないと思っていたけれど、おいしいんだよ。

味の母

最近、海士町で海士町の生産者さんがつくったみりんが売られはじめました。こちらのみりんも劇うまです。お値段の高めなので、私はもっぱらロックでお酒として飲んでます。

詳しくはこちらのサイトで。

味噌

味噌も好みだと思う。私は甘い味噌が好き。塩辛い味噌が嫌いである。ということが、たまたまこの麦みそを買って気づいた。

オイシックスで人気No1とか書いていても、全然好きじゃなかったりするので、こうも人とは好みが違うものなのだなと思う。

そして、味噌はこれしか買えないぐらいになってしまった。

光うらの麦みそ

思考を変えた

調味料を変えて劇的に料理がおいしくなったのが大きくしめるが、それと同時に思考をかえてみた。

作ることが嫌いだったのは、まずこれを作る!と決めたら後はその目標にむかって動いていくだけ。もうやることがわかっていて、いつもと同じ作業つまらない。

だから、洗うこと・切ること すべて雑であり、どうでもよくて、早く終わらしたい一心でやっていた。(だから切ったりむいだりするのはとても早い)

レシピを見ながらつくるのも、項目が多すぎるとめんどくさくて読まず適当にやってしまう料理への情熱の薄さだ。

さらに、うちには計量スプーンさえない、いい加減さだ。

そんな風に料理を作っていたのだけど、調味料を変えたらできあがるものがうまくなってきた。

おいしいものが食べられると思うとテンションも上がる。

そして思考、『いま、ここに集中する』

仏教の教えにあることで、今風にいうなら「マインドフルネス」。 

思考はどこにでもいくので、運転しているときに今日のすることを考えていたりする。ではなく、運転している自分と体と道に意識する。

私はひどいときは、歯を磨いたか、髪を洗ったかもわからなくなる(忘れる)ぐらい、思考を他にとばすくせがある。

そんな感じで、考えを他に飛ばさないように野菜を切っている、料理することに集中するようにしている。

素材がいい(主に魚)

娘が生まれて魚を買うようになった。それまでは、いただいた魚だけでご飯を作っていた。いただくのは年に数回程度だった。

1人暮らしをはじめて20数年。節約・節約と思って食べ物のお金をかけなかったのだけれど、これ一生続けるの?

旬のものを旬においしいのをちゃんと食べようと思うようにもなった。

野菜

というのは、島の生活をしているとあからさまに旬のものがわかるからだ。

わたしは地元のものを買おうという考えをもとに、地元の人が作った野菜を売っている店で野菜を買うようにしている。

(残念ながら、野菜のおすそ分けもうちには年に数回しか来ないので…)

と、なると、夏はきゅうり・トマト、冬は大根・白菜としかないみたいな。典型的な例をあげたけれど、こうやって旬がとてもわかる。

身体のこと・滋養のことを考えると旬のものを食べるのが理にかなっている。

夏、暑いからトマトやキュウリ、体を冷やすものを食べるし、春先のフキノトウやウドといった山菜は冬に溜めこんだ体にデトックス効果があるという。

こういったことから、旬のものを旬のときに食べるようにしている。これは無理せずおいしい。

野菜で言えば…、高知で暮らしていたので、高知と比べるとお日様パワーが少ないせいが、島でできた野菜に、高知で食べた衝撃なうまさは感じないけれど…、それでも旬のものを食べるというの気に入ってるし、おいしいと思っている。

野菜も、地(地元)の種を受け継いでつくったグリーンピースは今まで食べていたグリーンピースはなんだったんだ!という衝撃なおいしさだったし、種を受け継いだものはオクラにしてもおいしい。

種を受け継ぐとは…お店で売っている種はF1種と言って種を残さないように作られた種。

これは種について法律改正で大きな問題になっているのだけど、それはおいといて。そのF1の野菜たちより、種を受け継いだ野菜の方が圧倒的ににおいしいと思う。

長い期間、春になってもいつになっても温かくならず、お日様の力が弱い島の環境でずーっと受け継がれてきた種は、きっとそれ相応に適応しおいしくなってきたんじゃないかと思う。

幸い、私が住んでいる島・海士町にはシードライブラリーというのがある。図書館でやっている。こんな小さな島なのになんてすごいシステムだ。

種を借りられるのだ。そして、1年後種を取って返す仕組みだ。作物を作ることに全く興味がなかったけれど、野菜がおいしいので作る気になってきた今年。

旬がわかるようになると、にんじんがいつできるかとかわかるようになってくるし、ビワは6月、ブドウは10月とか。

春にほっておいたらこんなことになったチンゲン菜。

イカは衝撃的なおいしさだ。もうこれは食べてみないとこのおいしさはわからない。

魚、ただ焼いただけでうまい。

たまに切り身が売っていて、マトウダイをオリーブオイルでムニエルにしてみた、うまい。

皮の湯引きがうまい。卵がうまい。カワハギの肝醤油がうまい。

アラ、頭がうまい。目の周りとか口の周りとかたまらん。

アラ、味噌汁の出汁にする。アラで取った出汁で作るみそ汁は本当においしい。

と…、刺身ももちろんおいしい。本当にただただおいしい。

そして、魚も旬があるから、5月ぐらいになるとモボシ(スズメダイ)がでてきたな~、この特別くいしんぼうでもないし、あんまり無頓着なわたしでもなんとなく旬がわかってくる。

ちなみに、秋はサンマではない。サンマはない。この島では獲れない。

魚については更に武器を最近変えた。もう切れない包丁のために刺身をがまんするのはいやだ!と、漁師の友人お勧めのこれを買ってみた。

買ってみたばかりで今は使うコツを習得途中。

おかげで、ゆずれる魚があるときに声がかかるようになり、嬉しい。もっぱら魚のシゴ(うろこをとり内臓をとり食べれるように)している。

ちなみに、魚はさばくところが始まるのが魚を食べるための手立てで、切り身はめったに売っていないのが、島事情だ。

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