【レビュー】高い位置でおんぶがしたい!おんぶもっこがよかった

おんぶひも、たくさんあります。まわりの方の使っているのを見ると断トツ エルゴが多いような気がします。

ただ、子どもを産む前からエルゴはずっと違和感があったんです。

前でやっても後ろでやっても赤ちゃんの顔が隠れてしまう。今は昔ながらの日本のおんぶとは違うんだなーと。

この記事のもくじ

昔ながらのおんぶにこだわった理由

離島の海士町に住みはじめて、島に遊びに来た武田信子先生(武蔵大学人文学部教授・臨床心理士・世界30ヵ国以上で教育施設や子育ての状況を視察し、日本全国で子どもの養育環境に関する講演・研修などを行っている)のお話を幸運にも聞くことがでました。

そして、おんぶや抱っこの重要性を改めて知り、やはり昔ながらのおんぶはいいんだ!と考えるようになりました。

昔ながらのおんぶがなぜいいのか?私なりのまとめです。

1. 赤ちゃんがお母さんの肩越しに前が見える

親と同じ体験ができる。生活をよく観察ができる。親がやっていること、洗い物だったり、料理だったり、子どもは見て感じて学んぶことができるようです。

また、同じものを見ながら話しかけることでコミュニケーションにもなるし、親が首を少し回すと赤ちゃんの顔があるというのは両方にとって親近感がすごくわきます。

2. 赤ちゃんの姿勢が理想的

赤ちゃんの足は180度真横に広げているのではなく、ななめ前少し上にまさしくカエルの足のように開いているため、昔ながらのおんぶでは太ももが股関節より上になりカエル足をキープできるので、股関節に負担がかからないようです。

3. 手でつかむ・足ではさむ 力がつく

これは、少し大きくなってからですが、高い位置のおんぶだと親の体に密着をしているので、手で親の肩をつかんみ、足に力をいれて、ぐっと体をのばし見たいものを見る姿勢を自分でつくるようになります。

低い位置だとぶらさがった状態なのでそういいったことができませんが、高い位置だと自然とやりたくなるので力がつくようです。

4. 寝たときに頭が後ろにのけぞらない

昔ながらの高い位置でおんぶをしていると、赤ちゃんが寝たときは肩によりかかったくるので、うしろにのけぞるということがほぼありません。逆にのけぞることの弊害が最近読んだ資料にありました。

赤ちゃんの頭は重いので、頭を 後ろに落とすと首の前面から上胸部、 後頭関節に負担がかかります。そのあ たりの筋肉や神経は哺愛行動に必要な もので、口が開きにくい、舌が動きに くい、嘘下しにくくすぐにむせる、ゼ ロゼロいうなどの症状が表れてくるので、歯科的にも大変重大な問題です。 特に舌骨は、哺乳行動(吸暖、燕下、 呼吸) の要ですから、首をのけぞらせ て舌骨に付着する筋肉を緊張させるこ とは大きな悪影響があります。 また艦抱っこは、頭頸部や背骨で重 力をもろに受けますから、体を丸くした横抱っこが望ましいと思います。

出典:地域保健 2015.7

詳しくはこちらのPDFをご参考に。お腹の中から始める口腔保健と発育支援

個人的体験で言えば、自分がまだ小学生の頃に近所のおばさんが赤ちゃんをおんぶしていたのが強く記憶に残っていました。

おばさんの肩越しに赤ちゃんの顔が見えて、いろいろちょっかいを出していました。

赤ちゃんがちゃんと見ているし、コミュニケーションがとれるのがとても楽しかったです。だから、やっぱり1.赤ちゃんがお母さんの肩越しに前が見える というのがしたかったです。

なぜおんぶもっこを選んだのか?

おんぶひもを選ぶにあたって、優先事項は、昔ながらのおんぶができる、持ち歩きがコンパクト、の2つでした。

なので、エルゴやおんぶひもの商品のサイトを見て低い位置におんぶをしている写真があるおんぶひもは必然的に却下。

「おんぶもっこ」・「兵児帯」・「おんぶひも」この三つにしぼりました。

【おんぶもっこ】

【兵児帯】

【おんぶひも】 

 

北極しろくま堂さんが「おんぶひも」や「兵児帯」を多数扱っており、当時「おんぶもっこ」も取り扱っていたのので参考にしながら悩みました。

離島のため実際に手に取って見られないし、使用感をしっかり書いた口コミサイトも見つけられず、比べようがなく、ほんとうに感覚的に「おんぶもっこ」にしました。

と言うのは、「兵児帯」はひも一本でできてかっこいいけれど難しそう、しろくま堂さんの「おんぶひも」は機能的だけどなんかかっこ悪い。

もとから布が好きでよく巻いたりもしていたから、ひもに布が着いただけのシンプルな「おんぶもっこ」が好きだなと決めました。どれも私の希望は満たしていたので、もうそれは感覚的に選ぶしかないと…。

兵児帯も買ったので使用感はこちら

北極しろくま堂のへこおび(兵児帯)を抱っこひもにして使っていました。産まれて四ヶ月ぐらいの一瞬しか使わなかったため写真がないです。あんなにが...

おんぶもっこの実際の使用感は 

「おんぶもっこ」とは九州の熊本・天草地方で昔から使われていたおんぶひもに布を縫い付けたおんぶひもです。

最近、若いお母さんたちがおんぶもっこの良さを再確認、今風にリデザインして「おんぶもっこプロジェクト」として販売をはじめたようです。

主に熊本では相談会がよく行われています。芸能人のくわばたえりさんも「おんぶもっこ」の愛用者で検索するとよくあがってきます。

「いい!」ってことは書いてあるのだけど、使用感の詳しいことがあがってこない…

「おんぶもっこ」は、おんぶだけでなくもちろん前抱っこもできるし、授乳ケープやブランケット・お昼ねの時の敷物など使い方は様々。

注意点としてはおんぶ自体が首がすわってからするものなので、「おんぶもっこ」も首がすわるまでは使えないです。

なので、私はおんぶを熱望していたため「おんぶもっこ」を一番に買ってしまいました。

しかし、首がすわっていない時期に一人でフェリーに乗って本土の病院に行くことがあり、前抱っこをして移動しなくてはいけなくなり、結局、兵児帯を前抱っこ用に買いました。

「おんぶもっこ」気に入っているところ

「おんぶもっこ」はきちんとフィットさせて『はまる』ととても楽です。

体が密着するからか、重さも分散されているようで、肩や腰も痛くないし、母もなんだ気持ちがいいです。筋トレ気分で近所の神社の階段をあがっちゃうぐらいはまるといいです。

肩が痛くないというのは、幅広の肩ベルトのため。エルゴと同じような感じで、しっかりと厚みがあって肩に食い込まないタイプ。

そして、おんぶで嫌悪しがちな、前でひもをクロスさせる胸バッテン。

兵児帯でおんぶを一度やってみて胸が強調されてむちゃ恥ずかしかったのですが、「おんぶもっこ」はしっかりした肩ベルトがリュックのようにかけられるので、恥ずかしいこともありません。

更に、私はヨガをやっているので気をつけているのですが、ちゃんと『はまって』いたら肩が後ろに引っ張られ赤ちゃんの重さで下がるので、胸が広がります。

胸が広がると、呼吸が深くなる・酸素がはいる・血流がよくなるといいことがあります。

持ち歩くときも、兵児帯にくらべたら少々大きいですが、まるめてしばるという片付け方を知ったので、じゃらじゃらせずまとまっていいです。
左:兵児帯袋入 右:おんぶもっこ

慣れると、一人でサクッとどこででもおんぶできるようになり、サクッと一人で降ろせます。

島でいると車生活なので移動におんぶをすることもないですし、だれかが抱っこしてくれたりするのであまり使わないのですが、本土に出て助け手がいないときに一人でさっさと着けれる・降ろせると安心です。

「おんぶもっこ」ちょっとイヤだなと思ったところ

だいたい着けるときの話なので一度こちらの動画を見てもらって。

で、イヤだったこと。

これは、よく書かれているのですが、ひもが長いので屋外で着けようとすると、ひもの先が地面に着いてしまいます。私はもう割り切って水たまりがないかなど気をつけて地面につけちゃってます。

首がすわっても月齢が低いふにゃふにゃちゃんのときは、おんぶの位置まで持って行くのが怖すぎました。

私が第一子ということもあり怖々していたのもあるかもしれません。今は、ガンガン上にあげて、娘もケタケタ笑いながらおんぶされます。

あと、赤ちゃんのお尻の下の布がモヤモヤします。お尻の下でクロスした際、布がうまくはまりません。

見えないのもあってどうなってるのかわからず、ぐちゃとなったままいることも多いです。動画はきれいなんですけどね。※写真では夫にみてもらってキレイにやってもらいました。

更に不便だなと思ったのは、上記に書いたように「布がモヤモヤするのはどうしたらいい?」と相談するところがない。

北極しろくま堂さんなら電話で相談がきるので兵児帯を買って、わからないときは電話で聞いてました。すごく親切です。「動画で実際見ながらお話もできますよ」と言ってくれ、手厚いです。

「おんぶもっこ」を買ったのが北極しろくま堂さんではなかったのと、しろくま堂では販売中止になっていること、「おんぶもっこ」自体が九州ぐらいでしか相談会などしかていなかったので相談しないまま、動画だけを見てつけています。

販売サイト

おんぶもっこを販売しているサイトは大きなところで2つありました。

以前は北極しろくま堂さんでも販売していましたが、私が検討している頃には売り切れ状態で現在は取り扱っていないようです。

私が購入した当時は「おんぶmoccoプロジェクト」というサイトがありそちらで購入しました。

今は、「おんぶmoccoプロジェクト」が「「gran mocco(グランモッコ)」にリニューアルしたようです。

なので、私が購入した紺色×イエローのものは現在販売されていないようです。

さらに、私のまわりでもちらほらおんぶもっこを使っています。私が購入しようと思っていたころにはなかった「MOCCO FRIEND(もっこふれんど)」。自分の好きな布が選べて楽しそうです。今っぽい柄もたくさん。すてきです。

まとめ

「おんぶもっこ」を着け慣れない頃に、北極しろくま堂の「おんぶひも」をつけさせてもらったとき、実はこっちにしたほうがよかったかな と一瞬思いました。

娘に体幹がついてしっかりしてきて、私も慣れてくると手間もかからず、フィットもするので今は気に入ってます。

ひもと布だけ。simple is best です。

余談ですが、私が住んでいる島は1年で産まれる赤ちゃんの数が15~20人。そんな少ない子どもたちなのですが、学年が一つ年上の方が「おんぶもっこ」を偶然にも持っておられてびっくりしました。

その後の使用感はこちらから。

おんぶもっこを購入した理由や、使用感はこちらに書きました。 最近、娘が大きくなったので大きくなってからの使用感を書いておこうと思います...

こんなサイトもあるよ

■おんぶについて武田信子先生Facebookノート
赤ちゃんの足の発達から抱っこの仕方まで 

■北極しろくま堂ブログ 
下記タイトルのブログのリンクを貼っていたのですが、なくなってしまいました。残念。
・「おんぶの時間は知育の時間」を考える
・おんぶとおんぶひもの関係

こちらのブログはひきつづきありました。
・おんぶはいつから? おんぶができると赤ちゃんが賢くなるかも!

代わりにこんなブログがあったのでご参考までに。おんぶについて集約された感じです。
・おんぶ育児のメリットや注意点は? お役立ちアイテムもくわしく解説!

■おんぶもっこの使い方おんぶもっこの細かい使い方は、gran mocco のサイトから manual を見るとまとまっています。