そもそも離島の隠岐では出産できるのか?答えはイエスでもあり、ノーでもあります。これは住んでいる島によってかわってきます。
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島後・隠岐の島町の場合
島後の隠岐の島町では出産ができます。
隠岐4島のなかで一番大きくて人口も一万人を超す島。隠岐病院という総合病院があり、そこの産婦人科で検診・分娩までおこなっています。
最近では、漫画のコウノドリで掲載され話題になっています。
私の隠岐の島町の友人の娘さんも、岡山の倉敷から里帰り出産で隠岐の島町に帰ってきていました。
私は出産ができない 島前 海士町に住んでおり、松江出産(予定でしたが出雲出産になった)だったので、「島に里帰り!」となんとも不思議な気持ちになりました。
私が出産した2016年当時は、隠岐の島町では島前の人は第一子は産めず、第二子から産めるという噂がありましたが、ただの噂でした。確認したところ、問題なく産めるということでした。
島前・海士町/西ノ島/知夫村の場合
島前の海士町・西ノ島町・知夫村では出産ができません。
理由は産科のお医者さんがいないからです。
海士町と知夫村には診療所しかなく、西ノ島町には島前病院という総合病院はあるのですが、そこには産婦人科が常時開設されていません。
臨時で月2〜3回ほど、妊婦検診などのため、島後隠岐の島町から産婦人科の先生が船に乗ってやって来ています。
自宅出産なんて⁈ 現在、助産師さんは各島に一人はいるようなのですが、出産を立ち会う場合、必ず提携している産科医が必要でだそうです。
その産科医がないのでは、助産師さんもなにかおこれば大問題となります。なので、島での自宅出産は夢また夢です。
では、どこで出産するのか?
島に嫁いだ人だと実家に戻って産むのが想像しやすいと思います。
では、元々島に住んでいる人はどうするのか?
これが特異です。隠岐が所在する島根県の県庁所在地・松江で出産します。驚きでした。「これが島の出産か」と思いました。
臨月になるといつ出産が始まるかわかりません。
1日2・3便しかないフェリー、それも3時間ぐらいもかかる、そんなところで出産がはじまっても到底間に合わないのです。だから、出産する病院の近くに住む必要があるわけです。
となると、松江で待機。ホテル住まいです。ホテルの費用は町から出産助成金がでるので、一泊1000円ぐらいでキッチン付きのメゾネットにて待機することになります。
私の場合
私は、島前の海士町というところに住んでいるので出産ができな島のため、出産は松江ですることにしました。
私は、地元が四国なので四国に帰るという方法はありましたが、両親が高齢、まだ自営業で働いていたから面倒はかけられない気持ちもあり。
そして、一番の理由は、両親と離れて暮らして20年もなるので今更両親といっしょに住めないということが大きかったです。
更に、母から投げかけられる様々な言葉も非常にストレスになりそうで、出産後もお世話になれそうになかったからです。
出産が島でできないとなると、いつのタイミングで本土に?
普段の検診はたぶん本土と同じで、産婦人科に行って、と言っても私が住んでいる海士町の場合は、お隣の島、船で5分ぐらいの西ノ島に行きます。
それも、フェリーで1時間かかる隠岐の島町から来る産婦人科の先生が来ているときです。
タイミングは月2〜3回。第1・第3火曜日といった具合です。
その後、海士町に母子手帳を取りに行ってね、と教えてもらえて手続きをし、妊婦検診が始まります。検診ももちろん同様に船に乗って隣の島に。
関西や関東で出産する場合なら、妊娠がわかったらすぐに出産する病院を押さえないと希望の病院で出産できないとよく聞きますが、松江の場合だとそんなに急がなくてもいいようでした。
私は妊娠6ヶ月ぐらいに松江の病院を事前に事情を説明し予約を入れて行きました。
松江の病院側も慣れたもので、初回の際、受けるべき講座など教えてくれて、問題なければ、臨月前、34週ぐらいに講座受講を兼ねて来院してくださいとのこと。そこから待機生活に入ってもいいし、私は36週から待機生活に入りました。
不安はないのか?
私の場合、高齢ということもあり経験値つみまくっているので、また、一人暮らしが長かったし、久しぶりの一人暮らしだ!とテンションあがりまくりました。
島にはないパン屋さんやカフェなんかを巡るぞ〜と楽しみにしすぎて、実際のところとても楽しみました。
なにかあれば病院に電話するしかないし、昔、東京で一人暮らしのときにぎっくり腰を早朝にやって動けなくなったときもどうにか一人で対応したし、不安とか寂しいとかなかったです。
参考までに
隠岐の出産事情が書かれています。
コウノドリ17巻