【隠岐 海士町】まさか島で待機児童!一年間限定の託児所『あまのこ』

私が住んでいる海士町は人口2300人の島。まさかの待機児童が2017年度でました。数年に一度はでる待機児童問題。ありがたいことに町がその都度対応しくれています。

この記事のもくじ

待機児童が出た訳

海士町は知る人ぞ知る地方再生では有名な離島です。それでも過疎は進んでいる島なので、単純に想定以上に子どもが増えた!という嬉しい困ったことなのでしょう。

それでも、年度によって出生数や預ける人・預けない人の数が変化するだけで待機児童がでてしまうという、ぎりぎりのところでやっているような印象です。

海士町にはけいしょう保育園という創立50年ぐらいの私立の保育園があります。

数十年前には町立の幼稚園や保育園もあったようですが、少子化でどんどん廃園になったそうです。

この私立のけいしょう保育園に未就学児0〜6歳までの子たちが通います。

最近では、3歳以上から通える、雨の日も雪の日もどっぷり屋外で遊ぶ 森のようちえん形式の「お山の教室」ができましたが、それでも0歳〜3歳まではけいしょう保育園に頼りきりです。

私立の保育園ですが島の唯一の保育園なので、入所のとりまとめなどは町役場がやっており連携しています。

2013年度に待機児童が出たときは、町役場と保護者と保育園で意見交換をして、当時定員60人だったところを、定員80人まで引き上げることで対応したようです。

そして、2017年度は保育士不足と0歳児を預ける人が多かったことが原因で待機児童が発生、一時保育も利用できないぐらいになってしまいました。

海士町の子どもの数(2017年末現在)

2017年度生 13名
2016年度生 20名
2015年度生 17名
2014年度生 17名
2013年度生 21名
2012年度生 17名
2011年度生 23名

出典:『健康だより』より引用

0歳児さん1年限定の託児所『あまのこ』開設

町役場の対応が早かったです。ほんとうに!担当は健康福祉課さん。

2017年の5月からはじまった託児所『あまのこ』。0〜1歳児さん限定の定員5人の小さな託児所。

中央公民館内の小さなスペースで常時スタッフさん2〜3人。平日8:15〜17:30、もちろんフルタイムで働いている人が預けられるように配慮されています。

給食がないので、離乳食がはじまるとお弁当持参。おやつが始まると、1日2回のうち1回分は家からおやつを持参、1回は市販のおかしなどが支給されるというルール。おやつについては保護者の意見と保健師さんの意見をとりまとめながら決まっていきました。

そういった負担分がすこしあるから、1ヶ月の利用料金はけいしょう保育園に預ける場合の8割。2割引きでした。

私の場合

私は、4月から週1〜2は確実に働く予定でした。週2回程度預けられる一時保育制度が3月の時点でいっぱいで利用できないと聞いて「どうしよう」とやきもきした記憶があります。

一時保育とは別に、同じけいしょう保育園敷地内の子育て支援センターで登録さている主におばさま方にみてもらえるサポーター制度というのがあるのですが、こちらも登録したけれど利用方法がわからず。

保育園の一時保育とごっちゃになって「一時保育が利用できませんよ」と言われて、「サポーター制度もダメなのか、でも使っている人はいるし、わからない…」ままでおわりました。(ちゃんと問合せして使いたい旨を言えばよかっただけでした。たぶん)

4〜6月まではなんとか夫と調整しながらやりすごして、『あまのこ』には7月から週3回ぐらいで利用し始めました。

スタッフさんをなんとかかき集めた感じなので、曜日ごとでスタッフが違うのだけど、私はいろんな人と知り合えることができて本当によかったです。

また、小規模だし常時いるこどもはだいたい3人ぐらいなので、スタッフさんとゆっくり話をしたければそれがO.Kな雰囲気がありました。

スタッフさんは、保育園の元園長先生など保育士の方、チャイルドマインダーの資格を持っている方、教員をやっておられた方、もしくは資格を持っていなくても資格を持っている方とペアになっていっしょに見てくれてました。

私は資格あるなしは気にしておらず、みてもらえるだけでありがたかったです。

スタッフさんがそれぞれ工夫してくれるので、狭い部屋じゃつまらないからと、人数が少ない時は同じ公民会内にある大きな和室や図書館にも連れ出してくれたり、おもちゃも風船だったりダンボールハウスやダンボールの乗り物など月齢にあわせて作ってくれる工夫をしてくれていました。

「お弁当、たいへんじゃない?」と思われそうですが、全然。

離乳食を作るのに私は野菜を炊いたものを大量につくっていました。

一日それでいいと思っていたから、作り置きしたものをつめるだけ。プラス、豆腐や魚があればぐらいで。

煮干しでとっただし(私の実家がにぼしでだしをとるので)に野菜を炊いただけのを毎日・毎日、野菜の種類がかわるだけでだけのものでした。だから、考えなくてよいし、むちゃくちゃ簡単。

離乳食も5ヶ月ぐらいから始めると言われているのですが、遅めの8ヶ月から始めたので、なにをどのぐらいというのも迷惑かけることなく調整も自分でコントロールできてよかったです。

おやつも柿やみかんなどなにかしらのものを持って行くようにしていました。

牛乳かわりのミルクもあげたくなかったので、「あげないでください」と言えば特になにも言われず、そのようにしてくれました。

ある日、午後のみ預けるのでいつもと要領がちがっていて、私がおやつを持ってくるのを忘れたときがありました。

スタッフさんが自分たちが食べるおやつに干し柿やみかんを持ってこられていて、うちの娘が好きなのを知っていることもあり、「食べる?」とくださったこともあります。

あまのこで支給されるおやつでも全然いいのですが、いただけるのが嬉しくて喜んでいただきました。

その後

0〜1歳児の臨時託児所は開設されたものの、それでも2歳児さんが2〜3名ぐらいは待機児童のままだったようです。

預ける親同士で曜日を調整してヘルパーさんを駆使し、仕事を在宅にしたりして過ごしていたようです。

途中、引っ越された方や月齢があがって上のクラスになどに入ったのか、また3歳になれば森のようちえんに入れることもあり、1月ぐらいには2歳児さんの待機児童は解消されました。

少し余裕がでてきたということで、『あまのこ』からも毎日通っていたお子さんが保育園の方に途中入園されてたりと、臨機応変に変化していってました。