【隠岐 海士町】妊娠したら検診はどうするの?母親学級は?

離島の妊娠生活。検診はどうするの?母親教室はあるの?と気になるところ。

私は隠岐4島の内の中ノ島・海士町というところに住んでいるので、今回は隠岐全体の話ではなく海士町に特化して書きます。

この記事のもくじ

検診はどうするの?

海士町には残念ながら産院がありません。診療所があるので、眼科・耳鼻科・外科などに特化せずすべて診てもらえるところはあります(なにか重大なことだと紹介状を書いてくれて本土の病院に行くことになります)。が、産科だけは別。診てもらえません。

隣の西ノ島(船で5分〜15分)に島前病院に通うことになります。

と、言っても、島前病院にも産科が常設されているわけではなく、同じ隠岐の中で一番大きな島、隠岐の島町の隠岐病院の産科の先生が二週間に一回やってくるのでそのときに合わせての検診です。婦人科も同様です。

検査の機械は正直 古いです。モノクロの赤ちゃんの写真をくれるだけです。私ははじめて流れなかった子どもが海士町だったので、こういうものか と思っていましたが、本土の病院は3DだったりDVDに記録してもらえたりすごいようですね。

私はモノクロ2Dがシンプルで気に入ってました。出産する本土の病院で3Dのをもらったことがありますか、正直気持ち悪かったです。

診察のときは。質問したいことや気になっていることは、事前にメモっていかないと、とっさに質問できずさっさっと終わってしまう可能性があります。私はよく聞くのを忘れてあとから助産師さんに聞いていました。

「さっさ」と終わってしまうのは、検診に島前三島の妊婦たちがわらわらとやってくるので、人口少なしと言えど、診療時間は午後だけなのでけっこうな妊婦さんが来ているからかなと思ったりしています。

助産師さんは二人いてどちらも気さくな感じです。私は、腹帯の必要性を感じなかったのだけど、トコちゃんベルトを譲ってもらっていたので、付け方がわからず持っていって教えてもらいました。これは出産後の話になりますが、母乳相談窓口もしているので卒乳の際も相談に行きました。

良いなと思っていたこと

私は船で渡って病院に行くのが気に入ってました。ちょっとした気分転換になってました。
※渡航費 往復600円。海士町より出産準備金10万円が支給されるのでそこから捻出。

同級生になるであろう妊婦さんがわかるのは、私は嬉しい派でした。

良くないんだなと聞いたこと

妊娠を知られたくない人も、火曜日のこの船に乗ったらだいだいわかると聞きました。だから、検診にわざわざ本土に行ったという人もいるようです。

また、同じ船に乗るから、中途半端に知っている人がいてわずらわしいらしい…とか。

産科の先生がそっけない。私は病院はこういうものだからと思っていたから気にしていなかったけれど、以前の○○先生はよかったとかそいう話は聞きました。それはどこの病院行ってもあるある話だけど。

なにかあったときは?

痛みや出血で急いで産婦人科で看て欲しいときってありますよね。そんなときはどうするか。

ものすごく緊急でない場合はフェリーで1時間ほどかかる隣の島・隠岐の島町の総合病院の産婦人科に行きます。切迫流産ぎみだった友人はそのまま入院となったそうです。Iターンの夫婦だったのでご両親も近くにおらず、旦那さんも来れなかったようで、なにも持たずに行って、いきなり入院、どうにかしのいだらしいです。

また、ほんとに緊急の場合は、まずは海士町の診療所に相談、診療所の方から指示をあおいで、ヘリコプターで本土輸送というのもあるかもしれません。ここらへんがどういう仕組みになっているか正直わかってません。

私はなにもなかったのであまり参考になりませんが…。

島前病院に行って妊娠がわかったとき、次の検診まで3週間もあくことになったので「(今まで流産しているし)心配だろうから、一度隠岐の島に検査に来てもいいからね」と言葉をもらいました。

二回流産していて心臓が動いているのを一度も見たことがなく、何度病院に行っても心臓は動いていなくてつらい思いをしたので、心臓が止まっていたらどうこうできないし、行ったからどうにかなるものではないし、3週間待ち、隠岐の島の病院にはお世話にならずじまいでした。

母親学級は?

残念ながら私の年はやってもらえませんでした。

まず常設の産婦人科がないのでお隣の島前病院ではやってないようです。

母子手帳をもらう際、海士町役場の健康福祉課に行くのですが、そのときに聞いたかぎりでは、「やってないです」ということでした。

私は、けっこうこれをとても楽しみにしていたので、夫が妊婦の経験をするとかお産の準備とか、あと私は第一子ということもあり同級生になろうママたちを(知っている人もけっこういたけれど)知るきっかけにもなるなと思っていて、残念でした。

後々、聞いてみると、昔は開催していたけれど参加が少なかったらしい。とか、「一人でもやりますよ。でも断られたりしますね。一人だと。」と言うのも聞きました。私は一人でもやってもらいたかったかも…。「やってません」で終わっちゃたから。

海士町人口約2300人、赤ちゃんの数は1年で多くて20人。母数が少なすぎるのだろうなとは思いますが…。

話はそれますが、みんな出産の知識はどこで手に入れるのだろう?というのは謎のままです。友人にも聞いたことがなかったです、そういえば。

私は、ヨガのインストラクターの資格を持っていて、マタニティヨガの資格も取得しようと養成講座を受けたので、出産の流れだったり体の仕組みだったりを学んで、自分の体がどういう変化をおこしているか、なんとなくわかっていたのですが、こういった知識がその人次第なのかなと思うと、うすら寒いと思ったり。

確かに、病院に行って言われるままにやっておけば出産できるのだろうけれど、それではあまりにも自分のことなのに人まかせなのでは…と。

余談ですが、たまたまお隣の知夫利島・知夫村の元保健師さんとお話することがあり、知夫村は人口600人、赤ちゃんは1年で5〜6人。妊婦さんに個別にレクチャーをしているそうです。母親学級と言わずともレクチャーがあるだけでもいいな〜と思いました。

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