妊娠中にアトピーが悪化するのはけっこうあることらしいです。
私の妊娠・出産・子育ては、歳を取ってまわりの経験をいろいろ聞いていたし、情報も収集していた(つもり)にもかかわらず、全然知らないことばかりの不意打ちをくらうことの連続でした。きっとそういうものなのでしょうね。
その一つが、予測もしていなかった・聞いたこともなかった妊娠中のアトピーの悪化。
結論
先に結論を言っちゃいますと、ステロイドを使いました。使っても大丈夫でした。
ちゃんと赤ちゃんは産まれてきました。きれいな皮膚ですし、今 1 歳になりましたがアトピーの症状はないです(そもそもアトピーは遺伝しないけど)。おかしい症状も特にないです。
逆子だったため帝王切開当日に腸捻転がわかり産まれてすぐ手術となりましたが、これはステロイドのせいではないと思います。逆子は冷やしてしまったため。腸捻転は逆子になった姿勢が、足をのばした姿勢でよくなかったのかなと勝手に思っています。
手術をしてくれた先生に聞いても、腸捻転は原因はわからず、赤ちゃんは胎児のときに腸捻転をおこし、月数によって腸をそのまま一度なくしてまたつくったりするそうです。うちの子は出産ぎりぎりで腸捻転がおこったようです。
と、話がそれましたが、アトピーとステロイドと胎児の話。
「妊娠中にステロイドを使って赤ちゃんになにか影響があったらどうしよう」と、すごく不安になりました。
私は本当に怖かった。ネットで探しても経過ぐらいしか書いてなかったので、「みんなどうなの?」「ステロイド使ったの?」「大丈夫だったの?」と。
お医者さんは「大丈夫」って言うけど、「どうなのよ?」って。すごく不安でした。
はい!ステロイドを使っても大丈夫でした。もちろん塗り薬。
ちなみに、飲み薬の抗ヒスタミン剤は飲みませんでした。
私が通った松江の良医の鈴木クリニックの先生に言わせると「私のようなひどい症状のアトピーには抗ヒスタミン剤は効かない」そうです。
私も飲み薬が効いたことがなかったし、飲みたくなかったので、妊婦検診で「アトピーがひどいんです」と伝えて処方された抗ヒスタミン剤は飲まなかったです。
経過・症状
2月 妊娠二カ月
妊娠が判明していないときから、いつもの冬より皮膚がかゆい。ひどい。
3月 妊娠三カ月
住んでいる島の診療所へ。処方されたステロイドはあまりきかない。
抗ヒスタミン剤を処方され、効かないとわかっていながら一錠飲んでしまう。
翌日、生理不順で隣の島の島前病院の産婦人科に。妊娠発覚。抗ヒスタミン剤を飲んだことを後悔。
4月 妊娠四カ月
妊婦検診の際、ステロイドをもらうが効かない。
日々悪化。広がる。広がる。お風呂からでたあとのつらいこと。寝るときにかゆいかゆい。
5月 妊娠五ヶ月
全身悪化。とうとう皮膚の落屑(らくせつ)がひどいことに。シーツが皮だらけになりとても気持ち悪く、相変わらずのかゆみでつらい。
6月 妊娠六カ月
京都に出張。夜も寝れないぐらいになっていた。かゆみだけではなく痛みもともなってきた。
松江の出産予定の産院で相談。専門医にみせなさいと。
時間がなく、藁にもすがる思いで漢方薬局に行き漢方を処方される。効かない。
最後の最後まで症状がでていなかった顔や耳、頭皮にも症状が出てくる。
この頃になると、起きていても平常でいられない。まともに仕事ができない。
1週間後、松江の皮フ科鈴木クリニックへ。当たり(良医)!
頭・顔・体・耳とそれぞれ違った薬、ミックスしてくれたものをだしてくれる。
沈静化 収束。
※お見苦しいですが、悪化してたときはこんなかんじで全身。
失敗したこと
アトピーを全身にまで悪化させてしまったこと。
悪化するまでなにも手をうたなかったこと。
そのことで、楽しい妊婦生活の予定がしんどい妊婦生活になってしまったこと(←これがいちばん悲しい)
私は人生でこの妊娠のときを含め3回アトピーを悪化させているのですが、初回19歳のときは良い専門医(皮ふ科)を知っていたので、ステロイドで鎮静。
2回目のときは、東京にいたのに良い専門医に出会えず、あと、アンチステロイドの気分になっていたので、ステロイドを使わなかったら夜も寝れないぐらい痛くてかゆい状態に陥りました。慶応医大の病院に行ったら入院が必要だよと言われるぐらい。仕事があったので入院はしませんでしたが。医大に行っても治りませんでした。ましになった程度で痒いのが治らない。
今回の妊娠のときも同じで、ステロイドを使うのが怖くて、それと離島に住んでいるため専門医(皮ふ科)がある本土に行くのが億劫で悪化の一途をたどりました。
こんなに悪化させる前に、まずはステロイドで鎮静させるのが一番です。
ただ、このステロイド治療が良医に出会ってピタっと鎮静させてくれる薬をだしてもらわないとダラダラとかゆみが続いていきます。
ステロイドを使い続けるという悪循環に陥るかも(よく言うステロイドの弊害がおこる)。
ステロイドはダメだ!と聞くけれど、夜も寝られない・かゆみで普通に生活ができないとなるまで悪化させて、陽転反応だから我慢しろというのは普通の人だと耐えられないと思います。
私は耐えられなかった。そもそも陽転反応かわからないし。
1年・2年・5年と何年続くかわからないかゆみに耐えるなんて私は無理です。沈静化させて付き合っていく方法を知っているから余計です。
こちらのアトピーブログに私は納得していますので、参考まで。
アトピー攻略ブログ
私が思う良医
まず、ものすごく悪化しているかゆみや痛みを沈静化する薬をだしてくれたら良医ですよね。かゆみや痛みが引くんですよ。ちゃんと薬が合うと。
で、その薬、だいたいミックスしてくれています。保湿成分とステロイドをミックスしてくれています。私はだいたいそいういうのをだしてもらったら治ります。
逆に良医じゃないのは、そのままポンとチューブの薬をくれます。ミックスされていない。これは効かないし、ダラダラ使う原因にもなる気がします。経験上。
アトピー歴
小さい時から首/ひじ/ひざ/股関節にアトピーがでる。
中学のとき、腎炎と言われて運動を止めたら、背中やら今まででていなかったところにアトピーがでてきた。(今思うのは、結局腎炎でなかったので運動しなかったことを後悔。運動をするのがアトピーを悪化させないための一番の手段だと思う。)
過去2回、19歳と33歳のときに全身アトピー。
19歳のときは、大学の入学で引越。住んでいる場所が高速道路の下だったせいか、もしくははじめての一人暮らしのせいで悪化。大阪に住んでいたけど香川の行きつけのいい専門医(神野クリニック)に夏休みに通って症状はすぐにひいておちつく。
33歳のときは、仕事で徹夜だったり深夜の残業が続き、仕事はたのしくて精神的には良好だったんですが、体がついていかなかったみたい。東京にいたにもかかわずいい病院に巡り会わず、なおかつステロイド治療をしなかったのでどんどん悪化。紫雲膏とか効きませんから。全身にでて寝られなくなり生きているのがしんどい状態。
慶応義塾大学病院の皮膚科がいいと聞いて行ったものの、良医ではなくミックスした薬もだしてもらえずだらだらと全身のかゆみが続いてすごく嫌だった。
このときは、たまたま始めたサーキットトレーニングのジムに通い続けるうち自然とかゆみがひきました!
運動→血流関係性を重々考えるようになりました。