特別養子縁組を考えてた話。早めにきりかえるのもあり!

現在、私には実子が一人います。なんで今更こんなことを書くかというと、もっと早くから縁組を考えて行動していたらよかったな~とつくづく思ったから。

少し前に、島根県の里親の更新研修があり、久しぶりに里親プログラムに接したので思い出したこともあり。

特別養子縁組は、国のシステムを使うなら児童相談所で里親研修を受けて、里親登録をしてそれから縁組となります。

里親とは、諸事情で子どもを育てることができない親を持つ子ども(乳児園や擁護施設に預けられている)の親のかわりに、お家で一緒に生活システム。

私の里親登録・特別養子縁組をするぞ!と思った経緯

単純に子どもがなかなかできなかったからなんですが、授かっても流産したりと6年ほど悶々とすごしました。

高齢になってあせるし、いつになっても授からないし、もう40歳で授からなかったら、血のつながった子はあきらめようと思っていました。

ちょうど不妊治療をしてたとき(2年ぐらい不妊治療の病院に行って37歳でできなかったらやめようと早くにやめましたが)、小学校の学習支援員として小学1年生を毎日みる機会があり、もしこの子たちを育てなくちゃいけないとなったら、育てられるかもとフト思ったのです。

要は、血のつながりより、毎日のつながりだなと。毎日顔を合わせてたら、どんなに憎たらしい子もかわいく見えてきたのです。

そんなことから、特別養子縁組も本気で考えはじめ、島根県の里親に登録し特別養子縁組で子どもは育てたいと思ってました。

そうしたら、40歳のときに子どもを授かったので、これまたびっくりでした。

「子どもをもらってきてまで育てたいなんて、子どもが好きだったんでしょ」と思われそうですが、全然。

私の人生には子どもと関わる機会は全くなく、子どもは苦手でした。どう接したらいいかもわからないし、失礼な人たちだと思ってました。

それでも、「子どもが欲しい」と思ったのはやはり一般的な「幸せ」や「あたりまえ」にすがっていたのだと思います。

そして、特別養子縁組になんの抵抗もなかったのは、海外の映画やドラマ、ニュースの見すぎのおかげです。血のつながりがある・ないにはなんの抵抗もなかった。

どうし今さら子どももいるのに書いているか…。

普通なら「子どもできてよかったやん!」と思われるだろうし、お子さんを切望している人からは「なにを言ってるの?」と思われそうです。

実際、私は思っていたし、まわりの言葉が色々うざくて心の中でマジ切れしていました。

それでももっと早く縁組の行動をしとけばよかったと思うのです。

ありがたいことに子どもは一人授かりました。じゃ、二人目・三人目と欲しくなるわけですが、第一子がすでに40歳。高齢出産。

第二子も生む気満々だったけど、1人目が生まれるまで6年も授からず「欲しい!」と苦しんでたあの頃を思い出すと、あの気持ちに戻りたくないという思いもあり…。

でもやっぱり2人目も欲しいと思っていたけど、なんと離婚することになってしまった。青天の霹靂。

これで、実子も望めなければ、日本の制度だど養子縁組もできない。あーあーと思ってます。

それに、私立の斡旋団体だと年齢差が45歳までといった年齢制限もでてくるのですよ。

ということは、もし37歳で養子縁組してたら、その後実子ができても二人は育てられたんです~って「もし」の話はありえないんですけどね。それを思うと早くやってみるのもいいな~と思うのです。

里親登録とかたいへんでしょ?

実は全然たいへんじゃありません!

私は特別養子縁組を考えて県の里親登録をしました。

県が開催する講習会を2日半ぐらい受けて、乳児院で実習を1日したら、認定されます!

そして、なんとなくですが、赤ちゃんが早いうちに来そうな感じがします。島根県は。

私が講習会を受けたときの同期の方は、3年後ぐらいの更新講習のときにはすでにお子さんを迎い入れているようでした。

もちろん、「はい」っていきなりではなく、何度か会ってみて、お家に泊まってみてといったやりとりがあるはずです。

乳児さんはちょっとわからないけれど、幼児さんは慣らし保育ならぬ慣らし家庭みたいなのがあるよう(この部分は実体験がないからどんな感じかわからないけど)。

イージーに言って申し訳ないけど絶対不妊治療で授かるのを待ってるより早い気がする。

いつ授かるかわからないと長い間苦労をされている方、もし血のつながりを気にしないなら、早めに特別養子縁組に切り替えていてもいいと思います。

もしくはそっちもありだと動いた方がいい。その間に授かってもラッキーだし。

私の場合、運よく授かりました。苦しかったのはたった6年です。

でも、これは今だから「たった6年」と言えるけれど、当時はいつまでもこの苦しみが続くのかわからない苦しみがありました。なので、40歳で授からないければ実子はあきらめると決めました。

しかし、この40歳でも遅すぎた~と思ったわけです。

養子縁組制度を利用しようと動き出したらいろいろな情報が入ってくるし、いろいろな家族のありようのVTRを見せてもらって、実子と養子がまぜまぜの生活。こういうのもありなんだと思えてきました。

実際したことはないから、実子と養子、不都合がでてくるのかわからない。

たぶんドラマや漫画は不都合な部分をあおりたてていて、幸せな部分を見せられていない気がする(ドラマや漫画で、幸せに暮らしまたしたでは、おもしろくないもんね)

よその子を育てるのってちょっと…

かわいいの?とか思ってる方、毎日生活するとかわいくなります。愛着が沸いてきます。そして、子どもと過ごすというのは、なかなか新鮮でおもしろい。

私、子どもが嫌いな部類だったけど、たいへんだ~と思うより、おもしろいな~と思う。だから、今でも赤ちゃんがもらえるなら欲しいぐらい。拾ってきたい。

実際、予定しない第三子が生まれる「どうしよう」と言ってた知人に、「じゃ、私が育てるからちょうだい」と本気で言ってました。奥さんは乗り気だったけど、旦那さんが拒否したのでお流れになりましたが。

自分の子どもだから、かわいいわけじゃないんです。

私、帝王切開後すぐ実子が手術になって離されたせいか、全然自分の子どもっていう実感がなかったんです。

かわいいとかそういうのも全然なくて、この子ほんとにお腹にいた子かしら?なんて思ってたのです。

毎日毎日、いっしょに過ごすようになって、かわいいとか、いっしょに過ごすのもいいもんだな~とか思えてきたんです。

私は、人や血に愛着がないのか、こだわりがないのか…、でもたぶんお母さんってそんなもんだと思う。(と書いたけど、この感覚はお父さんに近いらしい。お父さんは三カ月後お父さんになったと自覚するらしい)

生まれてすぐかわいいと私は思えなかった。それってダメなこと? 誰かかが感じた(考えた)きれいなストーリーが勝手に一人歩きしているだけだと思う。(もちろん生まれた瞬間かわいい!と思う人が多いのかもしれないけど)

そして、ここまではずっと親(大人)本位の考えで書いてきたけれど、本当に子ども本位で考えると、特定の誰かがいた方がいい。特定の家があった方がいい。育てられないからと乳児院や養護施設に預けらる子がたくさんいるんです。

私は、里親研修中に実習に行って、乳児院に兄弟で預けられている子を見てショックでした。え?1人目育てられなかったのに、2人目もできたってこと??と。

今思えば、2人になったから預けるようになってしまったのか経緯は全くわからないので、上の考えはお角ちがいなのですが、子どもが欲しかった私にはショックで。そして、一人連れて帰って面倒見るのに~と思ってしまいました。

育てる余裕がある人は、育ててあげたらいいのにな~と心から思います。

特別養子縁組とか斡旋団体とか簡単な説明

さくっと特別養子縁組・養子縁組・里親の説明。

◎特別養子縁組…

子どもの戸籍に生みの親の記録が残らない、縁組した両親の戸籍だけになる。特別養子縁組をする子どもの年齢は2020年に民法改正で15歳までとなっている。

◎養子縁組…

子どもの戸籍には生みの親が記録され、縁組した両親の戸籍に入る。

◎里親…

子どもの幸せのためのシステム。養育放棄した生みの親に変わって養育をする。戸籍は生みの親のまま。生みの親が養育条件を満たしたり、里親の環境を拒否したら、里親から離されるという。

※特別養子縁組の子どもの年齢が引き上げられたのは、確か里子として預けられ里親とずっと過ごしてきてまるで親のようなのに、特別養子縁組をしようとなったとき6歳を超えているとできない事情がでてきたからと聞いている。

出典:【子どもたちに家庭を。】法改正後に見えてきた特別養子縁組の新たなステージの課題

では、特別養子縁組はどうやってするのか? 簡単に言えば2パターン。各都道府県が斡旋している児童相談所か、私立の斡旋団体か。特徴がそれぞれあります。

■各都道府県が斡旋

・窓口・児童相談所

・すべて無料(交通費はかかる)

・赤ちゃんは生後6か月以降の引き渡し

これって、それなりに理由があって、すべて無料なのは国がやっているからだし、生後6か月後というのはいろいろ調査したりをしたりしているかららしい。すぐに縁組してもらえない。

基本、保護者の養育放棄が赤ちゃんが生まれてから発覚し、そこから対処する。だから対象は0歳児から15歳まで。

もちろん、男の子女の子、年齢など、登録するときに希望を書くところがあります。

◎メリット
無料・敷居が低いかも・時間的に猶予がある・里親会に登録するので仲間や相談ができやすい・講習会で実際里親をしている人のリアルな話が聞ける・縁組後のケアもありそう

◎デメリット
まず里親に登録する研修を受けるのだが、一年に一回なので時期を逃すと登録するのに1年待ち。

そして、いつ縁組があるかわからない。

赤ちゃんが育っている。赤ちゃんはお腹の中でいるときからその環境に左右されている。それを思うと、生後半年以降は遅く感じられる。そして、赤ちゃんもいろいろ苦労しすぎ。本来いるはずの特定のお世話役(母ともいう)がいないということは、乳児院で手厚く保育されていても、全然違うので。

昔のドイツの実験で、赤ちゃんにミルクとオムツのお世話をするが全く話しかけず抱っこしない赤ちゃん群と、普通に育てた赤ちゃん群とを比べる実験をしたらしいです。そうしたら、話しかけらず抱っこもされない赤ちゃんはみんな亡くなったそう。

ミルクとオムツと同じぐらい「人の関わり」が大事なはずなので。

■NPO団体などが斡旋

・有名なところではフローレンス
厚生労働省と都道府県から許可を受けている団体はちゃんとしていると思う…。

・有料 フローレンス 190万弱ぐらい

日本国際事業団体 100万強ぐらい

・フローレンスは、生まれて間もなく引き取りができる

なぜ有料かというと、事前にのぞまない妊娠をした人の赤ちゃんを縁組するので、その妊娠された方の費用と団体でかかる費用(事務経費全般など)が必要だから。

もちろん、男女も選べないし、その後なにかしらの障害があっても受け入れることが前提です。

◎メリット

生まれて間もなくから育てることができる。お腹にいるときから関わりができる場合もある。

講習もすぐ受けれるし、なんとなくスムーズそう。

◎デメリット

有料 まとまったお金がまずないとですね…。

団体が東京だから東京までの地方渡航費と時間がたいへん

特別養子縁組後のケアがあるのかどうか、私は調べ切れていない。

思うこと

里親登録をしたとき、私は0歳児なんて触ったこともなかったし、全く関わりがなかったので、育てられるのか不安でした。1歳や2歳の子の方がいいのかな?とか考えたものです。

しかし、今なら0歳からがいいと思う。子どもを知ってしまったので、0歳が断然楽。1歳・2歳は0歳以上に手もかかるし心の部分もだいぶ手がかかるようになると思う。しかし、考え方はいろいろで4歳でも5歳でもいいと思う。

子どものことについては「習うより慣れろ」だと思う。そこは大丈夫。あと「ちゃんとしなきゃ!」と思わないように心がければ大丈夫。

余談だけど、「ちゃんと」という言葉は、子育てだけではなく、人生どの場面でも人を追い込み、うつや自殺にまでつながる言葉だと思っています。あと「正しい」とか「良い」とかも気にしな方がいい。

更に、人の言うことも聞き流した方がいい。そういう考えもあるのかと思うぐらいがちょうどいい。人の言うことは基本他人事だから。

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