現在、娘6歳。乳腺炎になったのはもう昔の話。今や状況は違っているかもしれないけど、とっても困ったので書いておく。
ちなみに、私が住んでいる海士町には産院がない。助産師さんもいない。
出産するには島外(本土)に行くしかない。
妊婦さんの定期検診は、フェリーで1時間の隠岐の島町の総合病院から、隣の西ノ島の島前病院に産科の医師が月2回ほどやってくるので、それを受けている。
そんな状況で、出産後に島に帰って来て乳腺炎になるとどうしたらいいのか…。西ノ島の島前病院にかけこんでみるのが一番かもしれない。
島前病院には、助産師さんがいるので的確にマッサージの仕方や、お乳の出し方を教えてもらえたし、薬も処方してもらった。
もし熱がでて行けない場合でも、電話してどうしたらいいか聞いてみたらいいと思う。
痛みで辛い中、ネットサーフィンして調べるより確実だと思う。
友だちに、看護師さんがいたら実際聞いてみてもいいと思う。有意義な情報は必ずあると思う。
私の場合
私は、2回乳腺炎になって痛くて熱も出てぐったりした。3回目は娘の調子が悪くて私も乳腺炎になりそうと思ったので、島前病院に電話して事前に聞いてみて、行ってみで乳腺炎にならずにすんだというもの。
2回激しい乳腺炎になったときは、2回とも突然。そう突然やってくる。娘が母乳を飲んでくれないとかでもなく…。
1回で懲りろよ~と今なら思うけど、1回目はなぜなったかよくわからないまま、2回目もなった。
どうも疲労や睡眠不足で免疫が落ちたりしてなっていたよう。乳腺炎になる前にそんなに疲れたり、無理していたのかは記憶が定かではないのだけど。
でも、赤ちゃんといっしょだと睡眠不足にだってそりゃなるし、疲労がたまっていくものだと思う。日々そんなだからいつ披露が溜まりすぎたのか、リミッターがどこなのかは定かではない。
その2回ともひどくて痛くて熱もあり、もうぐったりなったのだけど、そのときは島前病院に母乳外来のように対応してくれるのを全く知らなかったような…。
もしくは知っていても土日だったからか、島前病院には行かず、たまたま海士町に住んでいた助産師さんにどうしよう?と聞いた気がする。
そして、その助産師さんのアドバイスしてくれた大事な情報が残ってなかった。残念無念である。すみません。
とりあえず今覚えていることを書くと…。
1.搾乳機は役に立たない。
母乳がたまっているのだから、出したらなおるのかと思ったけれど、搾乳機は全然吸い出さなかった。全然痛みがとれない。
2.同じく、子どもに飲んでもらっても全く効果なく痛かった。
3.マッサージをしてしぼりだすのは、自力の我流は無理だった。痛いしそんなパワーないし、私はできなかった。
4.痛みを感じていたら冷やす(おでこにはるやつ、熱さまシートは根本的に冷えないので使ってもダメ。氷嚢や保冷剤で冷やす)これは効果があった気がする。
3.養生する。子どものめんどうはとにかく誰かに頼んで一日中寝ておく。これが一番効果があった。
2回とも病院に行かずになんとかなったので、なんとかなるのだけど、できればこんな痛いのは避けたい。日々無理はしないことだ。
3回目は、乳腺炎になりそうと思って病院に行ったのは、冬なのに娘は手足口病になってしまって、おっぱいを全く受け入れず。このままでは乳腺炎になってしまう!と事前に危機がわかったから。
娘は1歳4カ月ぐらいだったので、たぶんほぼ離乳食で生きていけるし、そろそろ卒乳と思っていたので、そのことも話てみたら、なんと母乳を全くださなくする薬もあるそう。
それは不自然でイヤだなと思ったので、他に方法はありませんか?と聞いたところ、なんと葛根湯を処方してもらった。
身体を温め、血の巡りをよくするため、いいのだそう。なんとこんな身近なものが!目からウロコ。
このときは、葛根湯と助産師さんから直伝してもらったマッサージで乳腺炎もひどいことにならず、ことなきを得た。
ついでにいうと、娘はそのままおっぱいを欲しがることもなく、卒乳がすんなり終わったのは棚からぼたもちだった。
しかし、くれぐれも「そうか葛根湯いいだ!」と安易に飲まない方がいい。痛みや炎症がある場合は悪化することもあるよう。
今なら、テクノロジーを使って直に助産師さんにつながるのもあり
私の時代(たかだか5年前ぐらいだけど)は、開業している助産師さんと知り合うきっかけも、行くきっかけもなく、はたまた助産師さんが開業してケアをSNSでやってるなんて全然知らなかった。
上記したように、たまたま島に住んでいて(今はもう住んでいない)知り合ったのはラッキーだった。
娘が2歳ぐらいのときに、海士町に見学に来られ、たまたま知り合った雲南市の助産師・高木さんは、早くからSNSで活動を発信していたよう。
困ったときに相談したかったな~と今となれば思ってしまう。
今、ナル助産院の方は、産後の相談をインスタの専門アカウントで月額1,100円できるようです。
ナル助産院(雲南市)
海士町に住んでいた助産師・玉串さんは出雲市で開業していたりする。
わこ助産院(出雲市)
なんで外の助産師さんを頼らないといけないんだろう…
海士町には助産師さんがいないという現状がある。
町役場に保健師さんがいて、出産の後、一度お家に訪問してくれるというシステムはある。
これを手厚いと思うか、物足りないと思うか…。
ある年配の男性の方と話していたとき、「出産したら保健師が家に来てくれて、海士町は手厚いだろう」と言っていた。確かに、私も最初はそう思っていた。
しかし、保健師さんは助産師さんではないので、私の場合、会話はするけれど、具体的なアドバイスやこんな事例もあるから大丈夫みたいな、経験に基づいた返事が返ってこずなんとも物足りなかった。
ちなみに、海士町にはマタニティ教室がない。
ふつう検査通院する病院(=出産予定の病院)で教室があるものだが、検査通院する隣の島の島前病院にも産科はない。フェリーで1時間かかる隠岐の島病院から産科の先生が島前病院に2週間に1回やってくるシステムだ。
だから、島前病院に通ってもマタニティクラスの案内はない。クラスを実施しているか、していないかもわからない。
そんな現状なので、保健師さんとは母子手帳を渡されるときに一度だけ会う。
そう、だから妊娠の時も全く関係性を築いていない人が、家にやってくる。家に来られてイヤだったという声も聞いたこともある。
赤ちゃんのことを相談するところは年に数回保健師さんが乳幼児相談を開いてくれるのでなんとかある。
しかし、自分の体(母体)について相談するところがない…。島ではじめて子どもを産んだらそういうものだろうと思うかもしれない。
しかし、上であげた助産院のサイトをみていると、雲南市や出雲市と提携をしていて、相談できるところになっている。1回1,000円ぐらいで利用ができたりする。
離島(海士町)の出産のハンディは、島で出産できないこともそうだけれど出産後のケアさえも自分が探し出さなくていけない。
余談だが、島で出産できないということは、出産予定前の約1カ月半前ぐらいから待機として、出産予定の病院の近くにいなければいけない。
上の子がいたら上の子と2カ月ぐらい別々に暮らすか、祖父母の強力なバックアップ体制のもと上の子を実家につれていくか、これもけっこうたいへん…。
なのに、出産後も困るって…。
でも、困るときは一瞬(出産後1年ぐらい)で、なんとかなったり我慢をすればすむものだから、それにそもそも相談するところがないと思っているから、もしくは個人のネットワーク次第でなんとかなったりして、きっと問題視もされず忘れ去られるのだろうと思う。
しかし、いざそのとき痛い!となったとき、本当に困るのよ。
そのとき、私は助産師さんに聞けてどんだけ、心強かったか。他だって小さいことだけどいっぱい聞きたいことはあった。そういうちょっとしたことも聞けるなら上の「ナル助産院」のように登録してみるのもありだと思う。
本音で言えば、相談できる人や場所がないんだから、テクノロジーに頼ってナル助産院と契約して、出産後の相談窓口として月1,100円、1年分ぐらい補助でだしてくれよとも思う。
出産前だってナル助産院には、「120%幸せなお産のために、いますぐできる7STEP メール講座」なるものがある。こういうのを教えてマタニティクラスのかわりとしてくれたらいいのにな…。