離島に住んでいるので、ちょっと手にとってどんな本か見てみたり ということができませんが、図書館を最大限利用して、気になる本を手当たり次第読んでいってます。
本を読む時間は風呂。自分の時間が少ない中、娘の風呂は夫にまかせて自分はゆっくり入ってました。唯一の自分時間。
ただ、歩き始めてからは「かあちゃん、かあちゃん」とうろうろと私を探して、見つけたら風呂の横にずーといたり、水遊びをはじめたりするので、全然ゆっくりできません。
この記事のもくじ
1. 子どもへのまなざし
おすすめ本の一つによくあがっていますが、本当に読んでよかった。子どもってそういうものなんだ。とすーっと心に入るかんじでした。
妊娠期から思春期までの子どものありようを述べてくれています。
私は、一般的に子どもが好きではなく、よく知らない、全く関わり方のわからない乳児どうするの? といった具合だったので、子どもとはこういうものなのだな、と関心しました。
各国で実験されたことを例えに話がすすむので、納得な感じもあります。例えば、抱っこされたなかった赤ちゃんは早くに亡くなってしまったとか。
私が心しておきたいなと思ったこと。
◎子どもの要求や期待に、できるだけこたえてあげること
子どもの要求にこたえてあげて、こちらから伝えたいことは、「こうするんでしょ、そうしちゃいけないんでしょ」とおだやかに何回もくり返し伝えればいいのです。いらだったり、しかったりする必要はないのです。「いつできるかな、いつからできるかな」と、それだけでだいたいいいのです。
2. 私は赤ちゃん
よかったというより、なんせおもしろい。赤ちゃんがお母さんやお父さんの行動を見て、いろいろな感想を述べている。もちろんそこには医師である松田さんの心情が書かれいます。
1960年発行の本なのに、古さを感じない。もちろん、言葉やモノなどは古いのだけど、今も昔もかわらないのだなと。
例えば、保健所でのお話。保健婦嬢がママに注意をするところでのお話。以下抜粋。
「健康優良児 デブは人生の目的はない」
私はこんな侮辱を感じたことはない。人生の目的はデブになることじゃない。人間は生活力を発揮するんでなくちゃだめだ。私が太らないのは私がマメに動きすぎるからなんだ。
あのデブ君は、手放しで三秒間立てまい。ソースのビンをとって地に投げつけられまい。彼はだたすわって、一日二合の米をふやかして食っているに過ぎない。それもよかろう。
だが、彼が優良児であって、私がそうでないのか。人間のねうちを目方だけでくらべるなんて、ばかなことがどうしてあるか。
・・・
何ヶ月ならこれだけの目方がないといけないという相談だったら、何も生きた人間が指導する必要はない。自分の赤ちゃんの月齢番号のはいったテープレコーダーをまわしてきかせればいい。
あと、赤ちゃんにも辛党と甘党があって、辛党のこの赤ちゃんはどうにもこうにも甘いミルクをが大嫌い。お父さんのおつまみをもらって、お父さんは話がわかるっという風な。
なにがどう参考になるというわけではないけれど、「フフフ」と笑える一冊。
3. 子どもの「手づかみ食べ」はなぜ良いのか?
ちょうど娘に手づかみ食べをやらせ始めたときに出版された本。図書館になかったので、リクエストしていれてもらいました。実際手づかみ食べをしている保育園を経営されている方と、多数の保育園の理事をされている方の対談形式。
この本がよかったところは、手づかみだけでなく、体の発達についてや食べない理由なども体にリンクされてお話されていて、ほほ〜なるほど!となりました。
印象的なところをピックアップ。
手づかみ食べは自立の第一歩。母がなんでもやってあげるのは「自分でやるんだ!」を否定する、「あなたがすることはダメなこと。母のすることが正しいんだ。」と言ってるようなもの。大人が敷くレールにちゃんと乗りなさい。
手の指は突き出た脳。
成長の過程の大事なことがわかる。ハイハイをあまりやっていなかった子があまり食べない。赤ちゃんは四つん這いをとおして顔の筋肉を強めていく。
あと、離乳食の過程では、最初は野菜スープの重湯を飲ますとか。
私は5・6ヶ月から始める離乳食を断固拒否していたので、スープからだったらやっても良かったなと思いました。
4. パパは脳研究者
脳科学者である池谷さんが、雑誌「クーヨン」に連載されていた記事を本にまとめたもの。
脳の発達からみた視点なので、知らなかったことがいっぱい。「ほほーそうなのか!」となりました。シュタイナー本とかも読んだんですが、全然「ほほー」とおもしろさを感じなかったのはどうしてだろう。
毎月の連載だったので、1歳2ヶ月○○○と記録されているので、これを読んで「うちの子はまだできない」と思ったりすると、この本がつまらなくなります。実際、私は思いかけました。
印象的だったところ。以下要約
1歳10ヶ月
「ウソをつくのは高度なこと」(ウソはダメなことと一緒くたにしないところが面白いです)
娘さんがまだ遊びたいからと靴下がないとウソをついたときのお話。
ウソをつくために3つの状況が必要。1何がしたいか「目的を持つ」2「自分は真実を知っている」けれど「相手は知らない」3目的を達成するために相手がしらないことを前提とした「手段」を思いつくこと。こういった過程をとおしてウソがつけると。
ちなみに現在1歳11ヶ月のうちの娘は、言葉がやっとこさと言えるぐらいなので、こんなウソをまだつけません。
あともう一つ。記録がてら以下 要約。
1歳1ヶ月
適当だから人はすごい!!
チンパンジーにフォークを見せて単語リストから「フォーク」と書かれたカードを選ぶことを教える。次に「フォーク」と書かれたカードをみせて、モノを選ばせるとチンパンジーははフォークを選ぶことができなません。ヒトはできるけれどチンパンジーは柔軟な対応ができないのです。
例えば、家にある「リンゴ」と八百屋にある「リンゴ」が別になってしまったら、「リンゴ」というカテゴリーが成立しません。ヒトは風変わりにデフォルメされた「リンゴ」のイラストさえも「リンゴ」だとわかる柔軟さをもっています。
うちの娘も、写真集の猫を見ても、本物の猫を見ても、はげしくデフォルメされた猫のイラストもちゃんと「にゃんにゃん」と言ってました。よくこのイラストが「にゃんにゃん」とわかるな〜と感心したものです。
5. 大丈夫やで
自然分娩がしたくて出産前に読んだ本です。60年以上、助産所を開所して助産士さんの本。
妊娠初期から出産、1歳の歩くぐらいまでの赤ちゃんとの関わり方、特に母の心の持ち方を書いてくれてます。
要は、「赤ちゃんだからと気をつかいすぎず、神経質にならないで、気楽にやったらいいで」と言った内容。
おかげで、うちの娘は乳児の頃置いたら寝る子になってました。笑
おかげで、「お風呂だって毎日いれなくてもいいやんねー、アフリカとか毎日風呂入ってなくても生きていけてるし」と、夜に外出して寝てしまってもそのまま寝かしてあげたり。いや、風呂に入れなくちゃと早く帰る行為をする気もないという…私。
はい。気に入っているところ。以下要約。
「手抜きの子育てをしなさいね」って、みなさんに言うんです。
しんどさがなければ、赤ちゃんをかわいく思えますから。家がちらかっていても、多少ずっこけたお母さんでも、あかちゃんをかわいいと思っていることが大事。
「かわいがりすぎかな」と思うぐらいがいい。その時期その時期たいせつなことがあり、0歳のあかちゃんはたくさんかわいがってあげてください。
「赤ちゃんをかわいいと思えること」は、子育てで一番たいせつ。その気持ちから、すべてが始まるのです。
しんどさのない子育てとは、完璧主義にならず、自分の手のかからんように工夫をすること。
次点1 いい親よりも大切なこと ~子どものために?しなくていいこと?こんなにあった!~
全国的に展開しているasobi基地の主催者で保育士で、最近ではスターバックスなど企業の子育て関連のアドバイザーや、新規保育園の立ち上げのアドバイザーにもなっています。
asobi基地@海士町でもお世話になっている舞さんの著書。
子どもへのまなざしの簡易版といったところで、簡単にすら〜と読めます。子育て疲れた、どうしらたいいの?と思ったときに気軽に読めるかも。
次点2 こどものための自然療法
病院にできるだけお世話になりたくないと思っている私。ちょっとしたことなら様子を見てたらいいんじゃないと。どうぜ病院に行っても解熱剤をもらっておしまい。抗生物質とか飲ませたくない。という気持ちでおります。
そんなときに、家に一冊あれば、熱を出すためにグッグてたのですが、この本を拠り所に対処しています。今のところ、熱をだした時にしか使っていないけれど、あって助かります。