本土から隠岐への船・島と島の船について書いています。
島に住んでいても、久しぶりに本土に関東や関西やら四国に行こうと思うと一日がかりかかることに驚いてしまいます。
遠いです。近場の外国より遠いんですよ。
例えば、高速艇がない1月・2月に大阪に行こうとすれば、
10時ぐらいのフェリーで島を出発→
14時半ぐらいの鳥取・米子駅からのバス→
18時半ぐらいに大阪 です。
合計8時間半。
大阪から帰ってこようと思えば、
8時の大阪発バス→11時半米子駅、
そこから乗り継ぎの悪いバスやらで
14時半境港発→
17時半ぐらいに島に着きます。
合計9時間半ぐらい。遠いでしょ。笑
この記事のもくじ
本土からの船
それでは、とりあえず隠岐諸島の位置関係はこんな感じです。
本土から隠岐に来るには、鳥取県の『境港』、もしくは、島根県の『七類港』からフェリーか高速船で。詳しくは隠岐汽船のサイトで。
隠岐汽船だけのサイトの注意点としては、島と島だけを行き来している内航船の情報がないことです。
例えば、海士町に来る場合、下のフェリーの時刻表を見たら、境港14:25発の『フェリーしらしま』では島前(どうぜん)の海士町菱浦港に行けないと勘違いしてしまいそうです(私は勘違いしていました…)。
しかし、大丈夫、島前には島と島の間を行き来している内航船があるので、乗り換えで行くことが可能です。
船の乗り換えです。笑
西ノ島別府港で降りて、別府港から内航船に乗ります。
内航船の乗り場もほぼ同じなので降りてしまえばわかります。
ただし、西ノ島別府港のフェリーどうぜん乗り場が少しだけ離れていて案内表示もわかりにくく、すかさず人に場所を聞くのが一番いいと思います。
2017.12.18現在 出典:隠岐汽船
yahoo!路線なら飛行機や電車はもちろん、隠岐汽船の路線や島前内の内航船まで検索できるので、本土から隠岐に来るときは、yahoo!路線で調べるのが便利です。
googleさんだと車で検索しても隠岐汽船の時刻表もでてこないし、電車で検索しても「経路がみつかりません」になりますので。
二等旅客室が難民船のごとくごったかえしているときの裏技
フェリーが欠航したときなどは二等客室が乗客でいっぱいになるときがあります。写真はまだましな方です。
そこまでならなくても、小さな子ども連れだと隣の人の距離が気になるところ。
なので、私は子どもが産まれてからは1ランク上の特二等しか使っていません。
そんなときは、事前に予約していなくても特二等の客室に流れていきましょう。片道 追加料金大人890円で少しだけ快適な船旅になります。
更に、お盆や欠航が続いた後のフェリーはとても混みます。「横にならないでください!」とアナウンスが入るぐらいになります。
だから、最初から特二等を使う気でいる場合は、早めに予約を入れておくと場所取りの心配もせずにゆっくりいけます。一人から予約ができます。
※基本、特二等の旅客室も二等旅客室とあまり代わり映えがせず広いスペースに雑魚寝状態。密度が違う感じ。
※ささやかなサービス(たぶん)としては、特二等にはスリッパがおいてあるので、着脱しにくい靴を履いている場合は、スリッパを利用できるので、楽は楽。
二等室
特二等室
出典:隠岐汽船
島根県民の方のお子さんがいる人は持っている『こっころカード(COCOOLO)』を提示すれば、1歳以下のお子さんなら大人二人までが890円×二人分が無料になります。これはお得。
更に、特2等もダメな場合、1等を使う場合も特2等からの追加料金になるので、お得です。
イヤイヤ、なるべく格安に行きたいんです!という場合は、難民船のようにごったかえしているときは、ゴザ(い草を編んだ一畳ぐらいある、丸めて収納できるあれ)をスタッフからいち早く借りて通路に陣取るという方法もあります。
確実にゴザ分は自分のスペースになって快適そうです。
高くても時短したいなら高速艇
高速艇レインボージェットは早い!
海士町菱浦港に行くのに3時間かかるところが、2時間。
隣の西ノ島から本土に行くのは1時間!
ただし波や風にフェリーより弱いので、欠航になることが多い。
外に出られない密室なので、船旅をたのしむなら断然フェリー!
島と島の移動に使う船・内航船
隠岐諸島は有人の島4島あり、島と島の間の交通がどうなっているかといういと…
島前・島後間は隠岐汽船のフェリーで1時間・高速艇で30分。1日数本。
島前内は、隠岐観光という会社が運営している内航船があり、小さな船二種類が稼働していて、1時間に1本ぐらいで、田舎の電車と同じぐらいの間隔で動いてます。所要時間は5分から15分。
注意するとすれば、同じフェリーでも本土からくる隠岐汽船と島前内を行き来しているフェリーどうぜんは別物。運航会社も違うので料金も別々です。
島前内の地図でいうとこんな感じです。
島前内を走っている二種類の船、私は最初に時刻表で「どうぜん」・「いそかぜ」と書かれているのを見たとき「いったいなにが違うんだ!」と疑問に思った覚えがあります、が、違いはこちら。船をみたら一発でわかります。
[フェリーどうぜん] → 車がつめる 速度が遅い
[いそかぜ] → 人だけ乗れる 速度が速い
冬の隠岐らしい天気だとなんですが、晴れている日は外に出るのがおすすめ。気持ちがいいです。
フェリーどうぜんの場合は、上の方にあがることができるので、そこで島前の島をゆっくりと見るのはなかなかいいです。
いそかぜの場合は、後ろのデッキで座ることができるので、しぶきがかかったりしますが、こちらも海の水面の近さと早さが気持ちがいいです。写真はいそかぜに乗ったときの様子です。
島前内の船は隠岐観光という会社が動かしています。最近サイトができたようです。
島と島の移動する船の料金
フェリーどうぜん も いそかぜ も一人300円になります。軽自動車は1000円(運転手込み)。あとの値段がわからないのは軽自動車以外乗せたことがなくて。
料金の支払いは、港のチケットの自販機をみつけられることができたらチケットを買うことができます。
しかし、港に寄っては自販機がわからなかったり、17時以降だと閉まって買えなかったりします。
最近知ったのは知夫利島の来居港は切符の販売場所や販売機さえない…。
そんなときでも大丈夫。最終手段は、船の中で現金で支払い可能です。
私は、島(島前海士町)に住むことなったとき、軽トラを持ってきたのですが、15:25境港発→島前 西ノ島 別府港で乗り換えの際、フェリーどうぜんに乗るのに17時すぎており、すでに販売所が閉まっていて車のチケットを買えず「どうしたらいいんだ!」となりました。
聞く人もいなくて初めてのことでどきどきした気がします。フェリーどうぜん内で支払いできるんです。
これ、知っとくと便利!隠岐航路案内アプリ
本土からくる場合でも『yahoo!路線』で検索したらいいんだけど、時刻表をみながら調べる必要があることもありますよね。隠岐汽船と隠岐観光の時刻表をにらめっこするのはけっこうたいへんでした。
島に住みはじめたら尚更に船の時刻表を調べる機会が増えました。そんなときに、実は船だけを調べることができる便利なアプリがあります。西ノ島に住んでいる方が開発してくれたアプリ。『隠岐航路案内』。
これを利用すると2つの時刻表をにらめっこしなくても、港の名前をいれるだけでサクッと一日の乗れる船が出てきます。
特に、隠岐汽船は1年間で時期によってダイヤがかわるので、日付を指定さえすれば間違いないダイヤがわかります。
以前は乗り換え検索ができなかったのだけど、できるようになっています!
ついでに、いうと本土のバスや電車の便、米子からと松江からがあるといいのにな~と思います。
隠岐航路案内(無料でダウンロードできます)
こんなサイトもあったよ
調べていたらこんな詳しいサイトがありました。写真とかわかりやすい。
<2021年2月追加>
島前内の船は隠岐観光という会社が動かしているのだけれど、正式なサイトはなかったのが2017年このブログを書いた当時。
しかし、なんと正式サイトが立ち上がっていました。とても見やすい。
隠岐観光という会社だけど、住んでいるものからしたら、内航船しか動かしてないからなんで観光と思ったけれど、やっと理解ができました。