離島の仕事事情。仕事はある。人手は足りていない。でも…

島には仕事がないから行けない。帰れない。果たして本当にそうなのか。気になる隠岐諸島のお仕事事情。(隠岐諸島は島根県の沖合、日本海に浮かぶ有人4島の島です)

仕事はあるが…

「士」が付く仕事は圧倒的に人手不足。「医師」「看護士」「介護士」「保育士」「消防士」「教師」。

こういった方は、なぜこの仕事についたのかな?と考えると、一番とは言えないかもしれないけれど、「安定」ではないのかなと思う(違う人ごめんなさい)。

仕事にあぶれない職。安定的。住んでいるところに充分ある仕事。だから、わざわざ一般的に不便だと言われている離島には来ない感じ。だから圧倒的に「士」の仕事が足りていない。

そういった方が、わざわざこの僻地の離島に来るのはよっぽどの…かわりもの?

いや、地元でもないのに特に南国でもない隠岐に来ているのは、私にしたらみんなかわりものに見える…。(たぶん私も)

次に、仕事はある。あるのだが、圧倒的に正規社員としての募集は少ない。パートタイムや臨時職員が多い。それでは安定できないわな。

やはり「行きたい」「帰りたい」と思っている人には「仕事がない」になってしまうのかも。

さらに、正規職員でもお給料は安い。東京の初任給より安いかもしれない。

検証がてらネットでハローワークを見れば圧巻だ。正規社員は数件だがパートタイムは数十件はある。

ちなみにハローワークにだしても効果がないからか、「看護士急募」と海士町のローカルテレビではよく流れているけれど、ハローワークには出ていない。

確かに、隠岐は「島前(どうぜん)」「島後(どうご)」に分かれていて、距離はフェリーで1時間。ハローワークには島後にある。(

隠岐の位置関係の詳しくはこちら

隠岐(おき)は壱岐(いき)とよく間違われます。 そして、どちらもどこにあるか知らない人が多かったりします。笑 そして、一般的に「隠岐の島」...

私の住んでいる海士町は島前にあるので求人をわざわざフェリーに乗って島後にあるハローワークでは検索しないよな という考えだろう。

ハローワーク、情報がしょぼいけどそれでも全国展開しているので、もしかしたら東京から海士町の求人を見る人もいるかもしれないのにな…。

じゃ、どうやって島で暮らしていくの?

まず正規職員で夫婦共働きならなんとかなるようだ。子どもたちを大学に行かせている家族はたくさんいるのでたいしたものだと思う。

役場職員なんかは年功序列制(たぶん)だからどんどんお給料があがっていくシステムだし。

家賃は安い。だが物価は高い。光熱費など生活インフラも高い。

島の人は、米・魚・野菜・果物なんかは自家栽培しているので食費が少なそうだなと思う。

私の場合は、子どもがいないとき臨時職員の薄給だったので年間の合計したら初年度は30万ぐらい貯蓄が減っていた(インドネシアのバリに一ヶ月のヨガのティーチャーズトレーニングに行っていたのでその費用分ぐらい赤字)。

次の年は夫が来たこともあるがそれでも5万円ぐらい減っている。えっ、だめじゃん。(ちょっとそれはおいといて。別で書きます。)

同じ条件でも、若者たちは貯蓄ができるというので、そうとう私は使っているのだろうなと思う。感覚が東京で働いていたときと変わってないからな…。

私が仕事を見つけた方法

それでも私は臨時職員だけれど、海士町とその仕事に魅力を感じて転職をしてきた。

賃金がさがるのはしょうがないと思ってきたのでいいんです。(赤にならないようにしたいとは思ってた。)

東京に住んでいる頃から海士町には興味があり、一度海士町を訪ねたときに知人になった方のfacebookで海士町の求人を知った。

仕事は、子育て支援を軸としたコミュニティ施設の立ち上げということで、東京で親子向けワークショップや新規ビルの立ち上げの経験もあり、おもしろそうだったので履歴書を送ってみた。

そして、実際、臨時職員だからボーナスもでないし薄給だったけれど、それでもこの見ず知らずの私にまかせてもらえて、上司に確認しながらも好きな感じにできたし、仕事は楽しかったし、海士町の生活は離島ならではのおもしろさがある。(また書きます。)

表に出ていない仕事をいかに見つけるか

ということで、わざわざ離島に住みたい。でも仕事も必要!って方。

求人は表沙汰にはなっていないので、誰かとつながるしかない。つながるといろんな人が口コミだったりfacebookで求人のシェアをしています。

住んでいても求人情報が正確にはわからない。でも「人が足りない…」と最近あちこちで聞く。

ということで、仕事をみつけるには、島にやってきていろんな人と知り合いになって、そこから求人情報が伝わってきたりする。そういったルートになる。なんとアナログな…。

教育に力をいれているので教育関係でコーディネーターだったり、または、牡蛎の養殖の事業に従事するものだったり、漁師修行三年後独立するものだったり。

都心で説明会もたまにやっていたりします。

【2020年11月追加】

最近『あまとめ』なるものができました。海士町の更新されている情報をまとめたものです。

そこに元情報の役場の求人情報が更新されたら更新されるようです。

役場の求人情報も最近豆に更新されているようですのでご参考まで!

海士町公式サイト 求人情報

【2021年2月追加】
『あまとめ』のサイトを見ていたら、いつのまにかちゃんとした海士町の求人情報サイトができていました!これは驚いた。

私、住んで7年目なのですが、こういったまとめたのはずっとなかったので驚きました。仕事百貨のようにそんなに詳しくはないけれどちゃんとした感じです。海士町に絞って移住されたい方はこちらご参考に。

仕事事情、続編をこちらに書いています。よかったら。

他の離島に住んでいる方の記事に触発されて、なんだかまっとうに書いた離島の仕事事情はこちら。 そういえば、フリーで働くという選択...

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする